患者・当事者参画とは
「患者・当事者参画」とは、病気や障害を持つ本人や、家族・遺族、その他の支援者が、サービスを受ける立場の経験をいかして、様々な関係者と協働して医療や福祉をつくっていくことを指します。
近年では、医療政策(保健・福祉を含む)から医学研究や商品・サービス開発、医療機関や福祉施設まで、様々な場面で実践され始めています。特に、医学研究や商品・サービス開発の過程に参画することを患者・市民参画(PPI: patient and public involvement)と呼ぶこともあります。
患者・当事者の医療や福祉サービスを受けた実体験は、医療・福祉提供者や研究者の専門性とは異なる1つの専門性として、その価値が見直されています。サービスを提供する立場の視点のみで意思決定をすると、その決定が必ずしも患者・当事者のニーズに合ったものになるとは限りません。より患者・当事者のニーズに合った医療・福祉を実現するために、患者・当事者の意見が求められています。