みんなの患者・当事者参画プラットフォーム

患者・当事者参画の進め方

 

効果的な患者・当事者参画を実践するためには、多くの課題が挙げられています。これらの課題を解決し、患者・当事者とその他の関係者が協働するためには、患者・当事者参画の方法や参画する患者・当事者に求められる役割や要件について、関係者が共通理解を持つことが必要です。

 

 

 

患者・当事者参画の方法と患者・当事者に求められる要件

 

患者・当事者参画の方法は様々で、効果的な参画を実践するには、参画方法の種類やその特徴を理解することが重要です。特に、多くの患者・当事者の生活に影響を与える医療政策の分野では、多様な患者・当事者の声を集約するために、患者・当事者が参画できる様々なプロセスが設けられています。

 


参画する患者・当事者に求められる役割や要件は、患者・当事者参画の目的や参画方法によって異なる可能性があります。例えば、広く多くの患者・当事者の意見を募集するアンケート調査では、特定の知識やスキルは求められないことが多いのに対し、関係者の合意形成を目指す行政の会議体では、何らかの知識やスキルが求められることがあります。患者・当事者参画を実践し、政策をつくる行政には、患者・当事者参画の目的に応じて適切な参画方法を選択し、参画方法に応じた患者・当事者を公正に選定することが求められます。また、参画する患者・当事者にも、参画の目的や方法を理解し、協働する姿勢が求められます。

 

 

求められる知識・スキルを身につけるために

 

近年では、患者・当事者の参画を支援する研修やセミナーも多く実施されています。J-PEPでは、これらの研修が適切に活用され、患者・当事者参画のスキルアップの促進、そして全国で患者・当事者参画が実践され、市民目線の医療政策が実現することを目指し、「政策形成過程に参画する患者・当事者に求められる能力と研修カリキュラムコード(以下、カリキュラムコード)」をまとめました。