みんなの患者・当事者参画プラットフォーム

カリキュラムコードとは

 

患者・当事者参画とは、患者・当事者がサービスの受け手としての経験をいかし、行政や医療提供者、研究者など、他の関係者と協働して、医療・福祉をつくることです。患者・当事者としての意見は個人によって異なり、正解があるものではありません。

 

「政策形成過程に参画する患者・当事者に求められる能力と研修カリキュラムコード(以下、カリキュラムコード)」は、患者・当事者としての固定的なあるべき姿を示すものではなく、患者・当事者が、医療政策に関わる幅広い関係者と協働するために求められる能力や、研修カリキュラムを取りまとめたものです。

 

カリキュラムコードの概要

 

カリキュラムコードでは、より効果的な参画に向けて患者・当事者に求められる能力を「参画」「臨床」「制度」「政策」「代表」「AD(アドボカシー)」の6領域に分類しています。

 

 

患者・当事者参画を実践するためには、「参画」の目的を整理し、どのように自身の声を政策に届けられるのかを知ることが必要です。また、参画し他の専門家と協働するためには、共通言語として「臨床(医療・福祉等に関する用語)」、「制度(保険制度や医療・福祉の提供に関する制度等)」「政策(政策ができる過程や政策の種類)」について、重要な点を事前に知っておくことが重要です。参画の方法によっては、複数の患者・当事者の「代表」として参画する場合もあり、どのように患者・当事者の意見を集約するのか、そして、患者・当事者の声をどのように効果的に届け、政策を実現する(アドボカシー(AD))のか、といった視点も必要とされます。

 

カリキュラムコードでは、これら6つの領域ごとに、患者・当事者向けの学習目標と研修提供者向けの手引きを整理しています。

 

 

全体版

患者・当事者向け学習目標

研修提供者向け手引き

 

 

 

カリキュラムコードの活用方法

 

J-PEPでは、カリキュラムコードをもとに興味のある研修情報の検索、受講した研修受講歴の管理、さらに自身のプロフィール画面での研修受講歴の発信をすることができ、患者・当事者の効果的な参画の支援を目指しています。また、行政担当者等が参画する患者・当事者を必要とする際は、参画の目的にあった患者・当事者を探すことができ、患者・当事者と行政のマッチングを促進します。

 

研修受講歴の管理は、患者・当事者自身のスキルアップを促進することを目指したものです。すべてのカリキュラムコードを満たさなければ効果的に参画できないわけではなく、参画方法に応じて習得が必要と考えられるカリキュラムコードの研修を受講することを推奨しています。

 

※カリキュラムコードは、非営利、独立のシンクタンクである日本医療政策機構が、幅広い関係者の意見を中立的にまとめたものです。